マイルスの“ワースト5アルバム”

日本ではマイルス・デイヴィスとブルーノート・レコードが神格化されていて、それに関する本や雑誌が次々に発売されるが、一部の評論家を除きジャーナリストは礼賛一辺倒で本質や真実が見失われている処がある様に思う。批判的記事を余り見ないのは何故なの…

マイルス・デイヴィス九重奏団の重要性

クールには二つの意味があり、一つは“涼しい”とか“冷たい”といった本来の意味と、ジャズやビートの世界の俗語としての“いかす”の意味がある。しかしこれは二つの意味があるというより、両者は互いに関連していて“いかす”もやはり本来の意味から導き出されて…

私の選んだ「マイルス・デイヴィス」名盤15枚

クールの誕生 Capitol T-762 1949.1.21/4.22 NY モダン・ジャズ史上燦然と輝く金字塔アルバム。48年パーカー・コンボ在団時にあって、エクスタイン楽団時代から親交深かったタッド・ダメロンの紹介で、ギル・エヴァンスやジェリー・マリガン、ジョン・ルイス…

〜ニュー・マイルス・ミュージックの功罪〜

カムバック第1作「ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン」はとにもかくにもセンセーションを巻き起こした。感動と失望の声が交錯、またまた賛否両論の嵐が吹き荒れた。はたして「ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン」はいったい何を語ろうとしていたのか。かつてジャズの…

〜常にジャズの最先端を創り続けた男〜 |

「俺の音楽をジャズと呼ぶな!」 彼は力強く、そう言い放ったことがあるという。 トランペット奏者にして稀代のサウンド・クリエーター、マイルス・デイヴィス。 常に前進と変遷を続けた、文字通りのカリスマ。 従来のジャズの先を目指した彼の動きはまた、ジ…